一人目のお子さんでの不妊も大変なのですが、二人目不妊は男性側に原因があると、輪をかけて面倒になります。
女性を悩ませる精子の老化
一人目が自然妊娠だったのに、二人目がなかなかできず、夫婦で検査を受けたら旦那さんの精子の質が落ちていた、というお話はよく伺います。
ここで、ポイントになるのが検査を受けるタイミングです。
一人目が自然妊娠だったために、二人目の妊娠にむけた検査を受けない方がほとんど。そりゃそうですよね。二人目がほしいからという理由だけでは、検査を受けるモヂベーションになりません。
ただそうこうしているうちに、時間が経ち、気づいたら妊娠が難しい年齢に達してしまう、というケースが目立ちます。
二人目不妊の原因はさまざまですが、一般的な不妊同様、男性側にも原因はあります。老化・劣化は、卵子だけでなく精子にも起こるという認識が薄いせいか、一人目が授かったのだから、俺は悪くないと考える男性が非常に多いです。しかも、女性だけが責任を抱えてしまうと。そのため、二人目不妊はややこしいのです。
そこで、二人目だからと安心せずに、二人目を授かりたいと考えたらまず検査を受けることをおすすめします。女性も男性もです。
二人目ということは、一人目から数年たっている場合がほとんどです。ただでさえ、妊娠できる確率は数年分下がっています。兄弟姉妹をもうけるチャンスを逃さないでください。
男性精子の老化とは?
では、男性が年齢を重ねることで、精子にはどんな変化があるのかみてみましょう。
運動率の低下
これは、精子だけでなく、サラリーマンの方の日常を想像していただいてもわかるかと思います。
年を取ると、徐々に運動が億劫になります。ちょっとした階段でもはあはあ。肉体が運動から遠ざかることで細胞が活力を失うのか、細胞の元気がなくなるから体を動かしくなくなるのかはわかりません。精子も運動しなくなり、自分の力だけでは、受精できないほど弱弱しい状態となります。
奇形率の上昇
仮に運動はできていたとしても、正常な形をしていない精子の割合が増えます。
人体は、日々ストレスやあらゆる電波、紫外線や放射線などにさらされています。それらのダメージを修復しながら体の機能が保たれるわけですが、修復のスピードがおいつかなくなります。
精子にもそれは言えて、年齢とともに、傷ついた精子が増えてしまうのです。
流産率の上昇
上記のような精子の老化の結果、妊娠できたとしても、流産してしまう確率が高くなります。
それは、健康で正常な受精卵を受け入れる女性の体の機能でもあるのですが、女性にとってはとても負担の大きい状況となります。
まとめ
繰り返しになりますが、二人目だからといって安心しないでください。二人目も準備が大切です。お子さんに兄弟をつくってあげたいと思うなら、まず女性も男性も検査。その上で、対応を考えましょう。