精子バンクの精子提供は女性不妊でも意味があるのか?

精子提供というと、ご夫婦やカップルの場合、男性不妊のためのものと考えられることが多いです。確かに、そのケースが多いのですが、では女性に原因がある不妊の場合に、精子提供が無意味かというとそうでもありません。これまでの経験から、女性不妊のケースでもお役に立てる場合もあることが分かってきました。

精子提供で子供を授かった女性不妊のケース

男性による男性不妊への無理解

女性だけが病院での診断を受けた段階で問題がみつかり、男性は診断を受けないことがよくあります。

ずっと女性”だけ”に問題があると思っていたら、不妊の原因の半分は男性側にもあったというケースです。

以前、不妊原因をかかえる女性からご相談がありました。メールでのやり取りの後に、どうせ妊娠はできないと思うものの、ご主人以外の精子で挑戦したいとのことで、精子提供させていただきました。

すると、1回で妊娠されたのです。

二人目を希望されたときにご主人に「一人目の妊娠から時間がたっているから、精子の検査を受けてみてほしい。」とお願いしたところ、検査結果から妊娠がかなり難しいことがわかりました。

もっと早く知っていれば女性の負担も軽くなり、ほかの選択肢も考慮することができたかもしれません。

一人目のときはまだ若かったから問題なかったのだ、とご主人は納得されたそうです。

女性側に問題があっても、健康な精子であれば妊娠できることも十分ありえます。

精子と卵子の相性

上記とは違い、今度は男性が検査を受けて問題がない場合です。

女性側に不妊原因があるものの、妊娠できないと断言できるほどではないケースでもなかなか妊娠に至らないことがあります。

これはもう精子と卵子の相性というほかないのかもしれません。

さんざん健康なパートナーの精子で不妊治療をしてきたのに妊娠せず、最後に精子バンクを利用したところ出産できたという方が増加傾向にあります。

一概にはいえませんが、お互いを補いあえる情報を遺伝子レベルでもった精子と卵子であれば、妊娠しやすいのではないかと感じています。

まとめ

まわりでは簡単そうに見える妊娠でも、いざ自分になるとなかなかうまくいかないこともあります。女性側に原因があるとわかれば、強く責められることもあります。妊活ウツになる前に、現在であれば選択肢があることをぜひ思い出してください。ご相談はいつでもお待ちしています。