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結婚されてから、旦那様の不妊がわかったミキさんの精子バンク体験談です。
インターネットでの精子バンクたたき
数年前、テレビで精子バンクを知り、ネットの掲示板に”気持ち悪””詩ね”といった罵詈雑言を書き込んでいました。
当時は、第三者から精子提供を受ける必要性も、まして、男性パートナーに精子がない状況など想像できず、ただただノリに任せて、たたいていたというのが本当のところです。
まるで、自分が正義の味方にでもなった気分でひたすら、精子バンク、精子提供と名の付くサイトを見ては、悪口を書き込んでいました。
結婚による状況の変化
大学を卒業してすぐに結婚が決まり、式や新居の準備で毎日が楽しかったです。
新婚旅行から始まり、恥ずかしながら、毎日のように彼の求めに応じていたのですが一向に妊娠しません。
半年たっても何も起こらないため産婦人科を受診することに。結果は良好。私の機能には何も問題がありませんでした。
この時点でだいたい想像ができました。彼を傷つけずに、なんとか病院へつれていき検査。結果は開放型の無精子症。TESEを2回受けるも撃沈。
申し訳ないと謝る彼の前で泣かないようにするのがやっとでした。
義母の一言
それでも、あきらめきれない私は、彼のご両親へ状況の説明と、義父からの精子提供のお願いをしにいきました。二人とも説明を静かに聞いてくれたのですが、義母の一言に凍り付きました。
「気持ち悪い。」
”ああーこれが因果応報というのかな”とぼんやり考えたことを思い出します。義母の「気持ち悪い」は、私が書き込んだ言葉とは意味が違うのかもしれません。しかし、私が見ず知らずの人に向けて書き込んだ言葉が、今度は自分に返ってきたのだと感じました。
それ以来、義理実家とは連絡も取れません。
AID(非配偶者間体外受精)も検討したのですが、いつ提供されるのかもわからず、数パーセントしかない成功率を前に諦めました。
主人とさんざん話し合った結果、民間の精子バンクから提供を受けようということになりました。
あんなに敵意むき出しで掲示板を使ってたたいていたサイトに、今ではすがろうとしている自分に嫌悪感しかありません。
でも、どうしても子供があきらめきれず、ジャパン・ベイビーさんにお願いすることにしました。
何もわかっていなかった学生時代の自分が本当に恥ずかしいです。
まささんにお会いした際に、上記のことをお話してもニコニコと聞いていただけてさらに自分が嫌になりました。一時の感情、偏った情報、不足した想像力では、現実を理解できないことも学ばせて頂きました。
今回快く精子を提供いただき感謝しています。私のような人間にも公平に接していただけたことに頭が下がる思いです。
どうかこれからもご活躍ください。
精子提供についてご不明な点があれば、遠慮なくお問い合わせください。