子供は早くほしいけど、そもそも結婚相手がまだいない、ということありますよね。
何もしなければ、時間だけが過ぎていくので、焦ってしまいます。そんな状況に対して、ある決断をされたミスズさんをご紹介します。
ミスズさんの決断は、ある意味で画期的です。
カウンセリングでお会いしたミスズさんのお話を聞いて、先入観をもっていたことに気づかされました。
誰もが結婚・出産の順番で進むわけではない
― 今日は、宜しくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
― さっそくですが、なぜ精子提供を検討されているんですか?
今年で、34歳なんです。
年齢的にもう出産を考えないといけないとわかっているのですが、結婚の相手がいなくて・・・。
― 結婚はもうされないんですか?
いえ、結婚自体は諦めていません!
ただ、どうしても出産できる時間を考えると、結婚とのタイミングが合うとは限らないので、考え方を変えました。
― じゃ、これまでは結婚してからお子さんを持つというお考えだったんですね。
はい、両親が学校の先生で、いろいろ厳しかったこともあり、やはり順番は大事だろうと思っていたんです。
でも、現実を見ればそうもいきません。
大学を卒業して、やっと就職できたと思ったら、残業して終電で帰る毎日。
男性と出会ってる暇なんてありません。男性だって、同じ状況だから、どうしたってうまくいかないんですよね。
なのに、年齢だけは頼んでもいないのに、毎年1つずつ上がっていきます。(笑)
それで大きなプロジェクトが終わって時間ができたときに、一人でいろいろ考えました。
自分は、これからどうしたいんだろう、と。
仕事、家庭、趣味、健康・・・
仕事をやめたら生活できないので、転職するにしてもやめることはできない。せっかく女性として生まれてきたのだから、子供は産んで育てたい。海外旅行は毎年1か国行きたい、体調管理のために毎日1駅歩く。
結論としては、男性との出会いから結婚まで時間をかけている場合じゃないなと。私は早く自分の子供に会いたいんだ、という自分の気持ちがはっきりしました。
ミスズさんの解決法とは?
― それからどうされたんですか?
年齢からくる出産リミットを考慮して、先に子供を産むことにしたんです。
仕事上のスキルを総動員して、AIDや国内外の精子バンクを調べて、ジャパン・ベイビーに行きつきました。
でも、ジャパン・ベイビーに気づいたのは1年前なんですよ。
― ん?1年前ですか?何かありました・・・か?
いえ、みつけたことに安心してしまって、仕事が忙しさの中で、次の行動がなかなかとれませんでした。
なので、今日こうやってカウンセリングと、精子提供を受けられる段階までこれたことが嬉しいです。
出会いから、結婚・妊娠・出産という順番でいければ、常識的には一番いいんでしょうけど、私には無理でした。
なので、第三者から精子提供を受けるという選択肢があってよかったと思います。
― 精子提供を受けた後はどのようにされる予定ですか?
まずは、無事に子供を出産したいです。
勤め先の制度をフルに活用して、子育てと仕事を両立します。
その上で、お互いを尊敬しあえる男性と結婚できればと考えています。もちろん、子供がいること、第三者からの精子提供で出産していることを理解していただける方と出会えるようがんばります。
― インタビュー掲載もご了承いただきありがとうございます。
いえいえ、私の体験が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
― 本日はありがとうございました。
女性が社会で活躍する場が増えるほど、結婚と出産年齢のズレは、大きくなります。ミスズさんのように、まずは出産してわが子を抱いてから、男性と結婚するというケースも今後は増えるかもしれません。
精子提供や精子バンクに関するご質問はいつでもお送りください。、