タイミング法であれば、空気に触れることなく精子の品質を落とすことなく、直接提供することができます。しかし、シリンジ法の場合、そうはいきません。これまで試した方法をご紹介します。
シリンジ法で試した採精方法
コンドーム
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ご存知の通り、正しいコンドームの付け方では、先端にある液溜めをつまみ空気を抜きます。そのため、コンドーム内で射精すると空気に触れることなく、採精することができます。
しかし、問題がありました。
まず、コンドームの内側に塗られている塗布材が精液と触れることで、精子が変質してしまいました。もちろん、妊娠できることもあるとは思うのですが、女性の体に影響がないとは言い切れないため良い方法とは考えていません。
また、コンドームから精液を膣に入れる際に、結局一旦外に出すため、空気に触れる時間がとても長くなってしまいます。
シリンジそのもの
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針の付いていない注射器を尿道に少しだけ差し入れ、射精の瞬間に吸い取る方法に挑戦したことがあります。上手くいけばほぼ空気に触れることなく採精でき、そのままレシピエント(妊娠を希望される方)にお渡しすることができます。
この方法は、そもそも採精ができませんでした。一瞬で出てくる精液をタイミングよく、勢いよく吸い上げることは難しすぎました。
仮にうまくできたとしても、シリンジのまま持ち運ぶとなると、漏れてしまうこともあるため
シリコンケース
以上の結果を受け、現在は素直にシリコン製の蓋つきケースに射精するようにしています。
どうしても空気に触れてはしまいますが、採精・持ち運び・膣への注入という流れを考慮すると、最も精子へのダメージがすくない方法だと考えています。
最上層部分は、どうしても空気に触れるものの、容器を水平に保ったまま移動すれば、空気との攪拌もさけることが可能です。
ゆっくるシリンジで精液を吸い上げことができれば、妊娠力を低下させることなく膣への挿入ができます。
まとめ
シリンジ法の場合、どんなに気を付けても空気と触れてしまいます。空気に触れることが、即、妊娠を難しくするというわけではありません。ただ、少しでも妊娠する確率を挙げたいと考えると、精子が空気に触れることが気になってしまうことは理解できます。カウンセリングでは、その点も含めご要望を伺いますので、遠慮なくご相談ください。