精子バンクを探すときの大切なポイント
公的機関の精子バンクを利用できない場合、第三者の精子ドナー・サイトからの精子提供は、選択肢の一つとなります。納得のいく精子ドナーから、希望する方法で精子提供を受けるために、次の点について確認されることをおすすめします。
現在、ジャパン・ベイビーが把握している日本国内の精子バンクはこちらから。
精子提供前にカウンセリングは可能か?
精子ドナーから精子を提供を受ける前には、必ずカウンセリングを受けてください。
カウンセリングといっても30分程度精子ドナーとカフェなどで面談するだけ構いません。ドナーの人となりや、精子提供に対する考え方を聞いてみましょう。
もちろん、諸条件も確認してください。見た目や血液型、髪質を重視される場合は、そのチェックも忘れずに。
十分なカウンセリングなく精子提供を受け、妊娠後に後悔してもすべて自己責任です。また、カウンセリングを軽んじる精子ドナーの場合は、何か後ろめたい部分があるのかもしれません。
精子提供方法に選択肢はあるか?
タイミング法だけを強調される場合は、精子ドナーが性行為をしたいだけかもしれませんのでお気を付けください。
タイミング法のほうが大幅に妊娠率が高いという話をきかれたことはありませんか?しかし、シリンジ法と比較して圧倒的というほどの差は、認められていません。少し高い程度です。
タイミング法、シリンジ法、その他の方法についても、妊娠を希望するレシピエントに選択が委ねられていることが重要です。
他の精子ドナーへの接触制限はないか?
住宅や自動車を購入するとき、必ず比較しますよね?比較することで分かってくることがたくさんあります。
精子提供でも同じです。何人かの精子ドナーに会ってみることで、最適なドナーが誰なのかわかります。すくなくとも2名以上とカウンセリングを行い、精子ドナーを決めてください。
自分以外の精子ドナーとのコンタクトを禁止してくる提供者は、早く自分に決定させたい魂胆があるのかもしれません。
比較しなければ納得のいく精子ドナーには出会えませんので、お忙しいとは思いますが時間を作ってカウンセリングを受けましょう。
情報に矛盾や頻繁な変更がないか?
ブログなどで情報を発信している精子ドナーも少なくありません。
しかし、精子提供の条件がころころ変わったり、”実施する”と書いていながら、数日後には”やらない”と覆すなど、矛盾が多いドナーには注意しましょう。
以前いただいたご相談で、ドナーと面談したところ、ブログの情報とは全く異なる人物だったというお話がありました。
一貫性を保てないドナーは、何かを隠したいのかもしれません。
性感染症の検査結果を公表しているか?
検査結果が公表されていない場合は、メールで送ってもらうなど必ず事前に見せてもらって下さい。うつされてからでは全く意味がありません。あなたの体を守ることができるのはあなただけです。
インターネットに広告を出していないか?
広告を出している場合は、注意が必要です。
なぜなら、広告を出さないと利用者が集まらないほど運営がうまくいっていない、とも考えられるからです。
また、広告にはお金がかかります。にもかかわらず、精子提供を無料で実施している場合は、盗撮・盗聴などをすることで換金している可能性もあります。慎重にご検討ください。
最後に
精子バンクの選択は、精子提供による挙児(妊娠・出産)の成否を大きく左右します。少しでもおかしいな、不安だなと感じたら、その場での決断はやめましょう。
数日おいてゆっくり考えてからでも遅くはありません。排卵日等が気になって、今すぐ決めなければと感じるかもしれませんが、急いで決断しても後悔するだけです。どの精子ドナーが自分にあっているのか、よく考えてから結論を出してください。
ご相談・ご質問はいつでもお待ちしています。