精子提供の前には、必ずカウンセリングをさせて頂いています。この1年間の傾向として、40代のレシピエント(妊娠・出産を希望される方)が大幅に増えたことが挙げられます。
精子提供を望む理由
”アラフォーになっていまさら結婚して人生を縛られたくないけど子供だけはほしい”とおっしゃる方が大半です。
中には、一度結婚を経験されている方もいました。結婚生活には魅力を感じないものの、このまま一人で生活するのは受け入れられず精子提供に申し込まれたというケースもあります。
婚活疲れ
結婚といえば、婚活に挑戦したら、男性が自分より若い女性にしか関心がないことを知ったという”体験”をよくお聞きします。
婚活に時間とお金と労力を費やし、若い子たちには勝てないという劣等感を得るだけならムダ、と考える方は少なくないようです。
妊娠・出産のタイムリミット
一方、年齢的に、妊娠・出産のハードルは毎年少しずつ上がり始めます。
結婚はしなくていいけど子供はほしい、という矛盾を抱えながら妊娠・出産のタイムリミットと戦わなければいけません。
そこで、精子を提供してくれそうな男性を想像してみると、元カレ・同僚などが浮かびます。しかし、みんな結婚していたり、後のことを考えると相談すらできないというのが実状のようです。
ならばと、公的な機関による精子提供、非配偶者間人工授精(AID)に申し込もうとしたら「夫婦でないとダメ」という条件を見て愕然とした、という話は枚挙に暇がありません。
最後に、海外の精子提供サービスを利用したくても英語がわからず不安で、仮に英語は乗り越えても高額な費用が支払えず断念した、という方からのお申込みが大変多いです。
まとめ
年齢からくる現実的な課題と希望の前に、日本国内では選択肢がないため、民間組織であるジャパン・ベイビーにお申込み頂く方が多いのは間違いありません。妊娠・出産を望むすべて女性が納得のいく選択ができる社会を目指して、より積極的に活動していきたいと思います。