女性側には不妊原因がないので、男性に検査を受けるようお願いしたら、なかなか受けてくれない。
こういった話をジャパン・ベイビーの精子提供カウンセリングではよくお聞きします。
なぜ男性は検査を受けたくないのでしょうか?
それは、一種のプライドと希望を残したいからです。
「なんで検査ぐらい受けてくれないのよ!!」とは責めないでくださいね。
子供ができない可能性を認めたくない
精子提供カウンセラーとして、これまで多くの男性不妊のご夫婦に向き合ってきました。
奥さまからの相談メールや、面談時にお聞きした旦那さまの様子から、その理由が見えてきました。
男性は、自分の体では子供が作れないという事実を認めたくはないのです。
体が問題で子供ができないのではなく、子供がいなくても構わないという決断をしただけ。
子供を持とうと思えばもてるかもしれない。
と、考えたいのです。
うすうす自分の体に問題があるかもしれないと感じているからこそ、病院には行きたくないのです。
検査を受けてしまったら、子供をつくれないことを突き付けられるかもしれません。
それは、男性にとって恐ろしいことでもあります。
また、精神的にも肉体的にも負担の大きい検査をすでに受けている奥さまに、自分の体では子供が作れないと証明してしまうことに罪悪感を感じている男性も少なくありません。
女性からすると矛盾しているようにも見えるかもしれませんね。
不妊治療に協力的ではない男性が多いことも事実です。
一方で、現実を突きつけられるかもしれないことにおびえている男性がいることも知っていただければと思います。
男性に検査を受けてもらうためには?
とはいえ、女性が子供を希望されるなら、男性の検査は必須。
男性の体に異常があっても、治療で対処できるなら早く取り組む必要があります。
男性の体では精子が作れないとわかったら、女性の年齢にもよりますが、AID・養子縁組などの検討も必要かもしれません。
でもその前に・・・
本当に子供がほしいか二人で確認
まず
- 二人でどんな生活を送りたいのか
- 子供は本当にほしいのか
- 子供がほしいなら二人の遺伝子はどこまでこだわるか
を話し合ってください。
その上で子供を持つための選択肢を実行していくことをお勧めします。
ご自宅近くにある、男性医師・男性看護師しかいない病院を探しておいてあげるのも良いです。
病院に女性がいるから検査が嫌だという男性もいます。
不妊治療の話に応じてすらくれない
男性が不妊治療について、話にすら応じてくれないということもお聞きします。
だからこそ、1.から始めてください。子供をを抜きにしても一緒にいたいのか、将来を想像できるのか。
そして、女性はご自身に問うてみてください。
目の前にいる男性と子供の有無にかかわらずいっしょにいたいのかどうかを。
まとめ
口には出さないプライドを持っていることが男性にはあります。そのせいで、不妊治療中に関係がギクシャクしてしまうご夫婦も多いようです。話にならないから困っているという方は、男性の一面を頭の片隅においておいてください。
いつでもご相談は受け付けています。ジャパン・ベイビーから提供を受けるつもりがなくても、遠慮なくご連絡ください。お役に立てればうれしいです。