妊娠できる人なかなかできない人の差とは?精子ドナーからみえた仮説

精子提供

精子ドナーとして活動していると、精子を一度提供しただけであっという間に妊娠・出産される方と、産婦人科で精密に排卵日を確認の上精子提供しても、妊娠までに半年以上かかる方がいらっしゃります。その違いについて、最近ある仮説がみえてきました。

精子提供ですぐ妊娠できる人

ジャパン・ベイビーでは、レシピエント(妊娠を希望される方)の負担を軽減するため、妊娠の結果や出産について積極的にはお聞きしてきませんでした。

そのため統計的に十分な母数はありません。一方で、精子提供前には十分な時間をかけてカウンセリングを実施しているため、レシピエントの健康状態などはある程度知ることが可能です。

そこで、出産や妊娠のご報告を自主的に頂いた方と、そのカウンセリング内容を突き合わせてみました。

共通点が少ないほうが妊娠しやすい

その結果、驚いたことにある傾向が見えてきました。それは、精子ドナーとの共通点が少ない方ほど、少ない精子提供回数で妊娠されているということです。

例えば、運動の好き嫌い、文系・理系、生まれた環境、兄弟の人数、食べ物の好みなど。共通項が少ないほど、少ない回数の精子提供で妊娠・出産されていました。

ここで、ひとつの仮説がみえてきました。精子ドナーとの共通点が多いレシピエントほど精子提供の回数が増えるのではないかと。

遺伝的には、より異なる遺伝子が出会うほど、より強い子孫を残すことができるそうです。そのため、似た者同士では妊娠までに時間がかかるのかもしれません。

それに関連するレシピエントが以前いらっしゃりました。

検査では全く問題がないのに妊娠できないご夫婦

病院でどんな検査をしても、双方に異常はなくそのうち子供ができるだろうと思っていたそうです。しかし、何年経っても授かりません。出産年齢に焦りはじめ、ジャパン・ベイビーで精子提供を受けられた結果、1度で妊娠されました。

精子提供の際にお聞きした話では、ご夫婦がまるで双子のように性格から好みまで似ていて、顔まで似ていたそうです。夫婦としては何一つ問題がなかったものの、共通点が多すぎたのかもしれませんね。

まとめ

もちろん、すべての方に当てはまるわけではなく、精子ドナーとの共通点が多くても1回で妊娠されている方もいます。1日でも早く妊娠されたい場合は、精子ドナーを選択するときのひとつの判断基準にされてはいかがでしょか?