提供される精子がどんなに質がよくても、卵子と出会うことがなければ、妊娠に至ることはありません。効率よく計画的に妊娠するためには、いつ排卵がおきるのかを知ることがとても大切です。排卵日を予測する方法をまとめました。
精子提供での妊娠には排卵日特定がカギ
排卵日の特定方法
排卵日の特定方法にいくつかあります。生活パターンにあった方法を選ぶことで、心理的・肉体的な負担を軽くし継続しましょう。
基礎体温法
基礎体温法とは、体が安静な状態の体温を測ることで、排卵日を特定する方法です。
基礎体温には、低温期と高温期があります。低温期と高温期が切り替わるタイミングこそ、排卵日です。メリットは、体温計測さえしていれば、ほぼ確実に排卵日を特定できることです。一方、毎日体温を測る必要があるため、不規則な生活を送っている方には、継続しづらいというデメリットもあります。
基礎体温の測り方
- 毎朝、目が覚めたら布団を出る前に婦人体温計で計測
- 測定結果を記録
ポイントは、婦人体温計を舌の下に入れること。他の部位では正確に測ることができません。また、計測時の安静をたもつため、起きたらすぐ測れるように婦人体温計を手の届くところに置いておきましょう。
記録が面倒な場合は、スマートフォンのアプリが便利です。計測結果を簡単に入力できますし、最近では、婦人体温計とアプリが連動し、測るだけで勝手に記録してくるものがあります。
オギノ式推定法
オギノ式は、次回の生理開始日から逆算して排卵日を推定する方法です。
例えば、1月28日が次回の生理だとすると、1月12日~16日が排卵日と想定する、いったぐあいです。メリットは単純で簡単な点ですが、生理の周期が安定していないと使えません。
排卵検査薬
排卵検査薬では、尿に含まれる黄体形成ホルモン(LH)を計測することで、排卵日を特定します。
排卵日が近くなると、この黄体形成ホルモン(LH)が急上昇するため、正確に排卵日を知ることが可能です。少々お金はかかりますが、他の方法で上手く妊娠できない場合は、排卵検査薬の使用をおすすめします。
もっとも妊娠しやすいタイミングとは?
では、排卵日が推定できたとして、いつがもっとも妊娠しやすいのかというと、排卵日の2日前です。
正確にいうと、卵子の寿命は精子よりも短いため、排卵される少し前から精子が膣内で待っていることで妊娠率が高くなります。
また、2日前、1日前に膣に精子を入れることで、排卵日多少前後しても、卵子と精子が出会いやすくなるんです。覚えておいてください。
まとめ
排卵日の特定は、少し手間ですが、継続していきましょう。継続することで1年以内に妊娠する確率が高くなります。