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今日ご紹介するサキさん41歳は、いつかは結婚するものだと思っていた男性と30代から同棲していました。しかし、ププロポーズはおろか、サキさんのご家族への面会もありません。焦ったサキさんは・・・
精子提供なんてバカバカしい
数年前、あるテレビ番組で”精子バンク”や”精子提供”という存在を知った時、本気でバカバカしいと思いました。何がうれしくて、第三者から精子をもらってまで子供を産む必要があるのかと。
どうせ産むのなら好きな男性の子供を産みたいし、それ以外に選択肢があってはならないとさえ考えていました。
しかし、今はこの精子提供という活動に感謝すらしています。数年前の自分を殴ってやりたいです。
というのも、その当時、私はある男性と同棲していました。いつかは結婚すると信じていました。ところが、何年経ってもその気配はありません。
焦った私は、つい男性を問い詰めてしまいました。すると、答えは「結婚も子供も興味はない」とのこと。
じゃ、私はいったい何のか。この人にとって、私という存在は家政婦か何かなのか。答えのない自問自答を繰り返しました。
気づけはもう40代。後悔しても時間は戻ってきません。一人っ子の私は、年々年老いていく母の今後を案じながら、もうひとつ気になることがありました。
母に孫は見せてあげられないのだろうか
私が幼いころに離婚した母は、よくある話で、昼夜を問わず必死に働き、私を国立大学の院までいかせてくれました。
そんな母に孫を抱かせてあげられないのは、私のせいだ。私の何かがダメだったせいで男性ともうまくいかず、母を悲しませるかもしれない。
そう思うと、胸が張り裂けそうでした。
そして、同棲していた男性と馬鹿にしながら見ていたテレビ番組を思い出したのです。
”精子提供””精子バンク””精子ドナー”という単語とともに。
帰りの電車で精子バンクを検索
それ以来、仕事が終わると電車で精子バンクや精子ドナーを検索し、ジャパン・ベイビーにたどり着きました。自分の納得のいく精子ドナーをみつけた安堵感を今でも覚えています。
精子提供の申し込みと同時に病院で検査を受け、ぎりぎり妊娠できそうとのこと。性感染症検査も受け、排卵日に精子提供を受けました。
幸運にも一度で子供を授かることができました。男性とは同棲も解消し関係も終わりましたが、後悔はしていません。母に自分の子供を見せることができた、それだけで私には十分です。
先日、母に痴ほう症があることがわかりました。実の娘の私のことすらわからないのに、娘のことは孫だと認識できています。正常な意識のうちに娘を母に合わせることができて本当によかったです。
母の変化で、ジャパン・ベイビーのことを思い出し、メールさせていただきました。あのとき、親身になってお話を聞いていただき大変ありがたかったです。チャンスを頂きありがとうございました。
以上がサキさんの体験談です。なお、ジャパン・ベイビーでは妊娠のご報告はお願いしていませんので、ご安心ください。
精子提供に関するご不明な点は、遠慮なくご質問ください。